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2025/03/28
建設解体工事
ビル解体にかかる費用はどれくらい?工法ごとの工期や相場、注意点を紹介!

近年老朽化が進み、解体の時期が迫っているビルが増えてきています。しかし、いざ解体となっても「ビルの解体ってどうやるの?」「費用はどのくらいかかるの?」「安全対策や法律のことも知っておきたい…」など色々な悩みをお持ちの方も多いでしょう。 本記事では、ビル解体の基礎知識から工法の種類、費用相場、安全対策、解体業者の選び方まで、わかりやすく解説します。ビル解体を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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ビル解体の基礎知識
ビルの解体と聞くと、映画などでよく想起される、爆破解体のような派手なシーンを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には法規制や環境対策を踏まえた計画的な作業であり、様々な要素が作業を左右します。その最も大きな要因が解体しようとしているビルの構造です。
解体の費用や期間を解説する前に、ビルの構造の違いが工事にどのような変化を与えるのかを一覧にまとめました。
構造 | 特徴 | 解体工法の選定 | 費用への影響 | 工期への影響 | 注意点 |
RC造(鉄筋コンクリート造) | コンクリートと鉄筋で構成され、耐震性・耐火性に優れる | 大型重機を使用した破砕工法が一般的 | コンクリートの処理費用がかかるため、比較的高額 | 鉄筋の撤去作業に時間がかかるため、中程度 | 粉じんや騒音対策が必要 |
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造) | 鉄骨の内部をコンクリートで補強しており、高層ビルに多い | 鉄骨切断とコンクリート破砕の両方を行う | 鉄骨とコンクリートの分別処理が必要で、最も費用が高くなる | 工程が多いため、工期は長くなりがち | 高所作業が増えるため、安全対策が必須 |
S造(鉄骨造) | 鉄骨フレームで構成されており、軽量で施工が容易 | ガス切断や重機による解体 | コンクリート系より比較的安価 | 部材の切断や撤去が比較的容易で、短期間で完了しやすい | 鉄骨のリサイクル処理が必要 |
木造 | 柱や梁が木材でできており、比較的小規模な建物に多い | 手作業や小型重機での解体 | 産業廃棄物処理費用が比較的安価 | 解体が容易で、工期が短い | 火災のリスクに注意 |
RC+S造(混構造) | 低層部分がRC造、上層部分がS造になっているケース | 部分ごとに適した工法を使い分ける | 2種類の構造分解が必要なため、費用は中〜高程度 | 工法の切り替えが必要で、標準的な工期より長くなる場合がある | 適切な工程管理が求められる |
この表のように、ビルの構造が解体工事や工期に大きな影響を与えることを前提として認識しておきましょう。
ビル解体の工法

ビル解体の工法はいくつかの種類があり、それぞれに特徴と適用される条件、費用相場が異なります。先にまとめた建物の構造や立地条件、周辺環境によって選択できる工法も変わってきますが、代表的な工法をご紹介します。
ブロック解体
ブロック解体は、建物を小さなブロック単位に分割しながら慎重に取り壊していく方法です。クレーンやカッターを使用し、壁や床を切断しながら作業を進めます。
この工法は、高層ビルや周囲の建物が密集している都市部で適しています。振動や騒音が少なく、粉じんの飛散も抑えられるため、周囲への影響を最小限にできるのがメリット。一方で、手作業が多いため工期が長くなり、人件費が嵩む傾向があります。
階上解体
階上解体は、建物の最上階から順番に解体を進めていく方法です。重機を屋上や各階に搬入し、上層部を撤去しながら徐々に低層へと作業を進めます。
この方法は、上層から解体することで、倒壊のリスクを抑えつつ安全に作業を進めることが可能なため、比較的高さのあるビルや、周囲との距離が近い場合に適しています。また、振動や騒音の発生をコントロールしやすいため、住居や商業施設が近くにある環境でも選ばれやすい工法です。
ただし、屋上への重機の搬入や設置に時間とコストがかかる点は注意が必要です。
地上解体
地上解体は、重機を各階に搬入することなく、地上から大型の重機を用いて建物全体を取り壊す方法です。重機の使用が可能なスペースが確保できる場合に適しており、特に低層のビルの解体で採用されるケースが多い工法です。
この工法のメリットは、作業スピードが速く、コストを抑えやすい点にあります。広い敷地がある場合には、重機を効率的に活用できるため、短期間で解体を完了できるのが特徴です。ただし、大型の重機を使用するため、騒音や振動、粉じんが発生しやすく、近隣への影響を考慮した対策が必要となります。
上部閉鎖式解体
上部閉鎖式解体は、建物の上部を仮設のカバーで覆い、その内部で解体作業を進める工法です。主に高層ビルの解体に用いられ、クレーンや特殊な機械を使って建物を分解していきます。
この工法は、周囲の環境に配慮しながら安全に作業を進めることが求められる都市部で特に適しています。加えて、カバーの設置や機械の導入にはコストがかかるものの、粉じんや騒音の発生を抑えつつ、計画的に解体が可能。近隣への影響も最小限に抑えられるため、住宅密集地や商業エリアなどでの解体に採用される工法です。
だるま落とし式解体
だるま落とし式解体は、建物の柱を切断しながら油圧ジャッキで少しずつ高さを下げ、最終的に地上で解体する方法です。こちらも高層ビルの解体に適しており、振動や騒音を抑えながら安全に進めることができます。
この工法の大きな利点は、解体作業を内部で完結できるため、外部への影響を抑えられる点です。また、建物全体を覆いながら作業を進めるため、粉じんの飛散を抑えられるのも特徴です。
安全性と環境への配慮を重視する場合に選ばれる反面、技術力の高い業者が必要となり、導入コストが比較的高めの工法でもあります。
ビル解体にかかる費用の相場
ビルの解体の見積にあたっては、建物の構造や立地条件、解体工法、廃材処理の方法などを総合的に考慮し、適切な金額を算出することが求められます。構造別の解体費用の相場や、コストに影響を与える要因が何なのかをしっかり把握した上で解体の計画を練ることが大切です。
構造別のビル解体の費用相場
構造別のビルの解体費用の相場を一覧でまとめました。
構造 | 解体の特徴 | 1㎡あたりの費用相場 |
鉄骨造(S造) | 軽量で解体しやすく、クレーンやガス切断機を使用することが多い。 | 15,000円〜25,000円 |
鉄筋コンクリート造(RC造) | 耐久性が高く、重機による破砕や手作業を併用する。 | 20,000円〜40,000円 |
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) | 頑丈な構造で解体に時間と技術を要し、特殊な工法が必要になることもある。 | 30,000円〜50,000円 |
木造 | 軽量で解体しやすく、費用も比較的安価。 | 10,000円〜20,000円 |
ビル解体費用を左右する主な要因とは?
解体費用は、単純に建物の構造や面積・工法だけで決まるわけではありません。さまざまな要因がコストに影響を与え、想定よりも高額になるケースもあります。
立地条件
都市部では周囲の建物との距離が近く、振動や騒音への配慮が必要です。そのため、大型の重機を使用しない手作業や特殊な工法が求められます。加えて、重機を搬入しにくい場所では人力作業が増え、結果として人件費の上昇につながるケースもあります。
廃棄物処理
解体時に発生する廃材の種類や量も、費用が変動する要因です。特にアスベストを含む建材が使用されている場合、専門的な処理が必要となり、処理費用が大幅に増加します。分別や運搬の手間が増える場合もありますが、廃材のリサイクル率を高めることで、一部コストを抑えることが可能です。
行政手続きや規制対応
解体工事には、自治体への届出や許可が必要となるケースがあり、規制の厳しい地域では追加の費用が発生することがあります。特に、文化財に指定された建物や、環境保護地域にあるビルの解体では、往々にして特別な許可が求められます。こうして手続きに対応していると、想定外の時間とコストがかかることも考えられるでしょう。
費用を抑えるためのポイントと注意点
想定以上のコストが発生する可能性があるビルの解体ですが、いくつかのポイントを抑えることで費用を抑えることができるケースがあります。
事前の調査を行い、費用項目を洗い出すことがその1つです。業者から提示される見積りが適切かを検討する材料にもなるので、しっかりとビルの状態を事前に調べておきましょう。
その上で、複数の業者から見積もりを取り、費用の比較を行いましょう。同じ規模の解体工事でも、業者によって価格設定が異なるため、適正な価格を把握することが大切です。
さらに、解体工事で発生する廃材の処分方法にも注意が必要です。再利用やリサイクルが可能な資材がある場合、適切に分別することで処分費用を抑えられる可能性があります。特に鉄骨やアルミなどの金属類は買取の対象となることもあるため、業者と相談してみるとよいでしょう。
適切な準備と業者選びを行うことで、コストを抑えつつ、安全かつスムーズに解体工事を進めることができますよ。
ビル解体の手順と流れ
ビル解体工事は、事前の準備や各種手続きを経て慎重に作業を進めなくてはなりません。ここからは、ビル解体工事の全体的な流れを解説します。
ビル解体の準備
解体工事を始める前に、建物の構造や周辺環境を確認し、安全な解体計画を立てましょう。特に、アスベストなどの有害物質が含まれている古い建物の場合は、専門業者による調査と適切な処理が法律で義務付けられているため、疎かにしないよう注意しましょう。
周囲への影響を抑えるため、騒音や粉塵の対策も考慮しなければなりません。近隣住民への説明を行い、理解を得ることも事前の大切な準備の一つ。また工事期間中の安全管理を徹底するため、適切な防護設備を設置し、作業員が安全に作業できる環境を整えて初めて実際の解体作業に移ることが可能になります。
ビル解体工事に必要な手続き
準備と並行し、行政機関などに対して届出も行う必要があります。一定規模以上の建築物を解体する場合は、建設リサイクル法に基づき事前に自治体へ届け出を行わなければなりません。さらに、道路使用許可や近隣住民への通知なども立地によっては求められる場合があります。
また、建物が建築基準法や都市計画法の規制対象となっているかどうかを確認することも大切です。適切な申請を行わないと、工事の途中で中断を余儀なくされることもあるため、事前の確認を怠らないようにしましょう。
実際に工事に着手する前に、ガスや水道などのライフラインを止める手続きを行うことも忘れないようにしてください。
ビル解体の具体的な手順
実際にビルを解体する際は、工法にもよりますが基本的にはビル内部の設備や仕上げ材の撤去から作業が始まります。壁紙、天井材、床材、照明器具、配線、給排水管などを取り外し、空調やエレベーターなどの設備を順に撤去していきます。
内部の撤去の次は、外壁他の解体作業へ移る前に養生・足場設置の作業を行います。これらの作業は解体作業中の安全を確保するだけでなく、騒音や防塵など、周囲への影響を最小限に抑えるための準備も兼ねた大切な工程です。
養生が済んだら、いよいよ本格的な解体作業の工程です。先に紹介した工法を用いて作業を進めつつ、都度発生する瓦礫や廃棄物の運搬、処分を行っていきます。
外壁部の解体が完了したら、整地作業や最終確認を行った後、解体工事の完了を自治体に報告、建物滅失登記などの法的手続きを経て工事終了となります。
ビル解体の安全対策と事故防止策

ビルの解体工事は、大型の重機を使用し、高所作業を伴うため、慎重な安全対策が求められます。過去の事故例を踏まえた教訓や、騒音・粉塵の抑制、アスベストの適正処理、廃棄物の適切な処理など、安全に工事を進めるためのポイントを押さえておきましょう。
過去の事故例から学ぶ安全対策
ビル解体工事では、これまでにさまざまな事故が発生してきました。その原因を分析し、同様のリスクを回避する対策を取り事故防止に努めながら工事を進めなければなりません。
過去の事例として、解体中の建物の崩落による作業員の事故、重機の操作ミスによる倒壊や、クレーンの転倒事故などが挙げられます。
こうした事故を防ぐためには、事前の構造調査と、計画的な解体手順の確立、操作技術の向上と、地盤の安定性を確保することが求められます。加えて、作業エリアの安全確保や、適切な指揮系統の確立も事故防止に直結するため、業者任せにせず、依頼主側も現場に出で、安全対策が成されているか、リスクが放置されていないかを確かめることが大切です。
騒音や粉塵に対する配慮
解体工事では、大型の重機を使用するため、騒音や振動が発生します。また、コンクリートや木材を破砕する際に大量の粉塵が飛散するため、周辺環境への影響を最小限に抑える対策が求められます。
防音パネルの設置や、低騒音型の重機を使用することが代表的な騒音対策です。作業時間を調整し、早朝や夜間の工事を避けることも、近隣住民からのクレームを軽減してくれます。粉塵に対しては、解体作業中に散水を行うことや、建物の周囲に防塵ネットを設置する対策が一般的です。
アスベストへの対応
古いビルの解体時には、建材としてアスベストが含まれている場合があります。アスベストは吸引すると健康被害を引き起こし、解体作業の粉じんなどと共に周辺にも拡散するため、処分時に法的な規制が設けられている危険な物質です。
実際に調査や対策を怠ってアスベストを拡散させたことで、罰則を科されたケースも少なくないため、解体前にアスベスト含有の有無を調査し、専門業者による適切な除去作業を行なわなくてはなりません。
除去したアスベストは、指定された廃棄物処理施設で処分されますが、運搬の際には、密閉容器に収納し、飛散しないように管理することが義務付けられています。適切な処理を行い、作業員や周辺環境への影響を最小限に抑えることを施主の側も心がけておきましょう。
廃棄物処理とリサイクル
解体工事では、大量の廃棄物が発生します。そのため、廃棄物の適正な処理と、リサイクルの推進が求められます。
解体されたコンクリートは破砕し、再生砕石として道路舗装や基礎材に再利用されることが一般的です。鉄筋や鉄骨は、スクラップとして回収され、新たな建材として活用されます。また、木材はチップ化し、燃料や製紙原料として再利用されるケースも増えています。
一方で、廃プラスチックや石膏ボードなど処分が難しい産業廃棄物は、法律に基づき、適正に行うことが求められるため、信頼できる業者を選定することが大切です。
ビル解体業者の選び方

ビルの解体工事を進める際には、適切な業者選びが欠かせません。解体工事は専門的な知識や技術を要するため、信頼できる業者に依頼することが、安全かつスムーズな工事の実現につながるからです。
ここでは、業者を選定する際の注意点や、契約時に確認すべきポイントを詳しく解説します。
信頼できる業者を選ぶための注意点
解体業者を選ぶ際には、業者が適切な許可を取得しているかを確認しましょう。解体工事を行うには、国や自治体が定める「建設業許可」や「解体工事業登録」が必要です。これらの許可を持たない業者は、適正な工事を実施できない可能性があります。
また過去の実績をチェックすることも大切です。これまでに手がけた解体工事の規模や種類を確認し、同様のビル解体の経験があるかを見極めるとよいでしょう。口コミや評判も参考になりますが、公式な実績や事例を確認することで、より信頼性の高い判断ができます。
見積もりの内容が明確であるかも確認すべきポイントです。解体工事の費用には、人件費や廃棄物処理費など、さまざまな要素が含まれます。見積もりが不透明な場合、追加費用が発生するリスクがあるため、詳細な内訳を提示してくれる業者を選ぶと安心です。
加えて、解体工事には、周辺環境への配慮や作業員の安全確保が欠かせません。安全対策の具体的な取り組みを説明してもらい、施主として納得できる業者を選ぶこともポイントです。
業者との契約時に注意すべきポイント
解体工事を依頼する際には、契約内容を慎重に確認することが大切です。不透明な内容の項目を残さないよう、明細の説明を業者に求めましょう。特に、追加費用の発生条件を確認しておくと、トラブルを未然に防ぐことができます。
廃棄物の処理方法の取り決めも、契約時に合意が必要です。解体工事で発生する大量の産業廃棄物は、適切に処理しないと違法な不法投棄につながり罰則が科されるケースもあるからです。業者が適正な処理を行うかどうかを判断するために、「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の発行ができる業者を選定しましょう。
その他、近隣住民への対応の取り決めと、工期のスケジュール管理も契約時に明確にすることをおすすめします。天候や予期せぬトラブルによって工事が遅れることはどうしても起こりうるため、その際の対応や追加費用の有無をあらかじめ取り決めておくとスムーズに工事を進めることができますよ。
まとめ|安全なビル解体を行うために信頼できる業者に相談しよう
ビル解体工事を安全に進めるためには、信頼できる業者を選定することが大切です。許可の有無や過去の実績、見積もりの透明性、安全管理体制などを確認し、適切な業者を見極めましょう。
解体工事は規模が大きく、慎重な計画が求められます。安心して工事を進めるためにも、経験豊富な専門業者に相談し、納得のいく形で進めることをおすすめします。
坂井商店では、豊富な経験と資格をもとに、解体のみならず鋼材のリサイクルや廃品の分別を丁寧に実施。ビル解体に悩むお客様に真摯に向き合います。ぜひお気軽にこちらまでお問い合わせください。
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